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2005.10.09 (Sun)

マルペルチュイ

Malpertuis Malpertuis [1971]

ベルギー盤DVD

久しぶりに故郷に戻った水夫のジャン。だがなぜか実家が無くなっており、家族の行方も知れず。途方に暮れているところ、遠くに姉ナンシーの姿を見かけ、そのあとを追う。ナイトクラブに入った姉にやっと追いつき、声をかけると全くの別人、ここで働く歌手のベーだった。興味を持ったベーがジャンを誘惑すると、それを見ていたベーのパトロンがジャンを殴る。ジャンの仲間の水夫たちと他の客の乱闘となり、頭を殴られたジャンは気絶してしまう。
ジャンが目覚めたのは叔父カッサーヴの豪邸、マルペルチュイと呼ばれる不気味な館だった。昔からこの館を嫌っていたジャンは、すぐ逃げ出そうとするが、実はカッサーヴが亡くなりかけており、親族や関係者が集まっていると聞かされる。皆を集めたカッサーヴは、自分の死後、莫大な財産を皆に分け与える事になっていると話す。だが、一つだけ条件があると言う。それは今ここにいる全員がマルペルチュイで暮らし、絶対外には出ては行けないというものだった。
カッサーヴが亡くなり、仕方なく共同生活を送るようになった一同。ジャンは従妹のウリエルと結婚の約束をしながらも、叔母アリスとの肉欲に溺れてしまう。そのうち奇妙な事が次々と起こりだすが、他の皆はあまり気にもしていない。ジャンはただ一人、マルペルチュイの秘密を探り始めるのだったが・・・。

ベルギーの幻想作家ジャン・レーの小説 『マルペルチュイ』 (1943) の映画化。
ところどころ違っているものの、本筋はほぼ原作通り。ラスト近くでは現代風にアレンジされている場面もありますけど・・・とは言っても、映画が作られた1971年の「現代風」ですが。
当時はもちろんCGなんか無いし、特撮シーンもほとんど有りません。でも、それによって逆に観る人に色々と想像させる、古き良き時代のホラー映画風なところが良い感じです。
ディスク2枚組で本編は2バージョン、ディレクターズカットとカンヌ映画祭上映版(20分ほど短い)を収録。特典も充実で、これはお勧めの逸品です。
カッサーヴを演じているのは御大オーソン・ウェルズ。ウリエル、アリス、ナンシーの3役を演じるスーザン・ハンプシャーも素晴らしいです(他にもチョイ役で2役演じてるので、正確には1人5役!)
あとベー役に歌手のシルヴィー・バルタン。

B000QQLV0GMalpertuis (2pc)

Orson Welles, Susan Hampshire

アメリカ盤DVD
Barrel 2007-07-24
by G-Tools
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10:35  |  DVD  |  TB(1)  |  CM(5)  |  EDIT  |  Top↑

2005.10.05 (Wed)

パンとサーカス

BREAD AND CIRCUS』 [2003]
ノルウェー盤DVD

母なる大地より生まれた人間は、すぐさまチェックされふるいにかけられる。正常と認められた者は、システムに組み込まれ歯車の一つとしての役目を負う。正常と認められなかった者は、システムからはじかれゴミとして捨てられてしまうのだった。
さて、ここに人間として社会に送り出された一人の男がいる。システムによって敷かれた道を進むよう指示されていたのだが、その途中で謎の老人からちょっかいを出される。道を外れ、老人の元に向かう男。
老人は、かつてシステムに反逆した男の話を始める。その反逆者は、システム側の軍隊だけではなく、ゴミとして捨てられた者たち、まるでゾンビのように徘徊し人肉を食らう者たちを相手に孤独に戦い続けたと言う・・・。
老人の長話を聞き終えた男は「んじゃ、そろそろ帰りますわ」とシステムに戻るが、すでに歯車としての機能を失っていた。抹殺されそうになった男は脱走し、石版を彫り自分の意思をそれに封じ込めるのだった。
3年後、たまたま石版に触れたカップル。それに書かれた指示に従い、大量の重火器を手に入れた二人は、システムの中枢に突っ込んでゆくのだったが・・・。

ストーリーだけ読むと、社会派SFみたいですが、なぜかZ級エロバカホラーにしか見えません。だいたい「パンとサーカス」と言うタイトルの割りに、この社会のどこがパンでどこがサーカスなのか?
監督がピータ・ジャクソンの 『バッド・テイスト』 ファンらしくて、スプラッター描写はそれ風になってます。
DVDカバーは、女性器が大写しになっているので画像を載せませんでした。本物ではなく作り物(人が生まれてくる大地の裂け目)なんで大丈夫と思いますが、一応自主規制ってことで・・・。
あと、母なる大地の穴(こっちは肛門)に入った少女が、ウンチまみれで先を進んで行くと、どこかの山羊の肛門が出口になってたり、反逆者カップルの女の方が急に同性愛に走って居なくなったりと、サッパリ意味が分からん。僕が理解できていないだけで、ホントはスゴイ深い話なのかも知れません・・・。

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16:05  |  DVD  |  TB(0)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

2005.10.03 (Mon)

ナイト・オブ・ザ・京都・ゾンビ

10月15日(土)京都みなみ会館にてオールナイト・イベント
ナイト・オブ・ザ・京都・ゾンビ

『ゾンビ』アルジェント監修版
『ゾンビ』ディレクターズ・カット
『キャビン・フィーバー』
覆面上映とゲストのトークショーもあり

覆面上映は、ロメロにも影響を与えたモノクロのカルト・ホラーだそうなので、
たぶんアレだと思います。

詳しくは下記をご覧あれ~。
http://www.jttk.zaq.ne.jp/mujinto-2000/specialold/event051015.htm

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