2008.08.31 (Sun)
Street Kings [2008]
『フェイク シティ ある男のルール』
少女誘拐組織のアジトに一人で乗り込み、犯人を皆殺しにする刑事トム。丸腰だった犯人の死体には銃を握らせ、証拠を捏造したのち、署に連絡を入れる...。現代のヒーローだとマスコミに褒め称えられるトムだが、その"過激さ"から内務調査の対象となる。元相棒のワシントンが内務調査課に自分を売ったと知り怒ったトムは、締め上げてやろうと、そのあとを尾行する。だが、コンビニに入った時、そこに現れた強盗によってワシントンは撃ち殺されてしまう。トムが口封じのためにワシントンを殺したと疑う内務調査課。一方、直属の上司や同僚たちは、トムを守るために次々と不利になる証拠の隠滅を図るのだが...。
キアヌ・リーヴス主演だってのに、日本では公開予定なし? まあまあ面白かったですが、クライムサスペンスものをよく観てる人だったら、すぐにカラクリが分かっちゃうのが残念なところ。(『フェイク シティ ある男のルール』という邦題で2009年2月に公開だそうです)
キアヌの上司はフォレスト・ウィッテカー、内務調査官は『Dr.HOUSE』ことヒュー・ローリー、キアヌの同僚は『プリズン・ブレイク』のスクレことアマウリー・ノラスコと、海外ドラマファンにとっては豪華な顔合わせ。
原案&脚本はジェームズ・エルロイ、監督は『トレーニングデイ』や『ワイルド・スピード』の脚本家だったデヴィッド・エアー。
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2008.08.29 (Fri)
The Scorpion King 2: Rise of a Warrior [2008]
マサイアスが13歳の時、戦士であった父が暗殺された。父のライバルであるサーゴンの仕業に違いないと確信しながらも、まだ子供のマサイアスにはどうすることも出来なかった。軍に入隊し、6年間の訓練を受けたマサイアスが故郷に戻ると、サーゴンは今や王となっていた。父の敵討ちだけを考えていたマサイアスに、意外にも早くその機会が巡って来る。その才能を見込んだサーゴンが、マサイアスを自分のボディガードに選んだのだ。早速、サーゴンに剣を向けたマサイアスだったが、黒魔法で返り討ちにされてしまう。逃亡したマサイアスは、魔法を打ち破れる武器を求めて旅に出る。幼なじみで男勝りのレイラと共にエジプトに渡ったマサイアスは、船上で知り合った吟遊詩人のアリから、サーゴンを倒すにはダモクレスの剣が必要だと教えられる。しかし、その剣があるのは、そこから生きて戻った者はいないと言われる伝説の異世界アンダーワールドだった...。
『ハムナプトラ2』のスピンオフである『スコーピオン・キング』の第2弾。ですが、のちにスコーピオン・キングとなるマサイアスが、前作よりも若い頃の話なので、ザ・ロック様は出ていません。主役がティーンエイジャーなもんで、お気楽アクションコメディみたいになっちゃってますから、色々とツッコミながら観る映画だと割り切って考えてみてください。
監督はラッセル・マルケイなんですが、出演者はほとんど無名な人ばかり。レイラ役の女の子はちょっと気になる存在。一番有名なのは、悪党サーゴンを演じている元UFC王者のランディ・クートゥアで、この人が出てるっていうのが、この映画の一番の"売り"だそうです。
![]() | The Scorpion King 2: Rise of a Warrior [Blu-ray] Michael Copon, Karen Shenaz David, Randy Couture, Russell Mulcahy アメリカ盤ブルーレイ Universal Studios 2008-08-19 by G-Tools |
テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル : 映画
2008.08.24 (Sun)
3:10 to Yuma [2007]
南北戦争で片足を失い、今や小さな牧場でかろうじて家族を養っている元軍人のダンは、借金の返済が遅れたという理由で馬小屋に放火されても、文句一つ言えない有様。そんなダンの姿を見る家族、特に長男の視線は冷たかった。そんなある日、ダンは悪名高いウェイド率いる強盗団が、駅馬車を襲撃しているのを目撃する。手下たちはすぐ次の町へと向かって行ったが、ウェイドは一人で町に残り、酒場の女主人と楽しんでいた。その間に、ダンからの通報を受けた保安官たちが酒場を取り囲み、ついにウェイド逮捕に成功する。ウェイドを刑務所に送るには、コンテンションという町まで護送し、午後3時10分発のユマ行きの列車に乗せなければならない。だが、ウェイド逮捕を知った手下たちが、ボスを奪還しようとして襲ってくるのは必至。それを恐れ、誰も名乗り出る者がいない中、ダンは200ドルの報酬と引き換えに、危険な護送を引き受けるのだが...。
真面目な西部劇でして、僕の柄じゃないので紹介してなかったんですが、日本での『ダークナイト』の酷い扱いに憤慨し、クリスチャン・ベイル繋がりで書いてしまいました。シネコンとかでもスクリーンが大きくて設備の良い劇場は某ポニョとかをやってて、なんで『ダークナイト』はほとんど小さいスクリーンのショボい劇場なんだよ、バカ。
はい、ではこの作品に話を戻しまして、『決断の3時10分』のリメイクで、原作はエルモア・レナード。どちらも知らないので、今回のリメイク版と比較は出来ませんが、これは良かった、ラストはちょっと泣けるし。
真面目な農夫ダン役はクリスチャン・ベイル、非情だけど魅力ある極悪人ウェイド役はラッセル・クロウ。他にピーター・フォンダなんかも出てるけど、ウェイドの右腕役のベン・フォスターが印象的。監督は『アイデンティティー』のジェームズ・マンゴールド。
![]() | 3:10 to Yuma Russell Crowe, Christian Bale, Ben Foster, Logan Lerman, James Mangold アメリカ盤DVD Lions Gate 2008-01-08 by G-Tools |
2008.08.21 (Thu)
Song of the Dead [2005]
ボーイフレンドを連れて、亡き母の墓参りをしていたサンディーは、蘇って来た死者に襲われる。父の住む山小屋に逃げ込むと、弟のトミーも来ていた。父と弟が窓にバリケードを張っている間、外で見張っていてまたゾンビに襲われたサンディーだが、そこに現れたアーサーという男に救われる。アーサーも仲間に加え、山小屋に立て篭もるサンディーたち。テレビでは、ゾンビの発生は細菌兵器によるテロだと大統領が会見を行っている。しかし、空軍のパイロットで、軍の機密を知るトミーは、それがウソだと気づいていた。一方、アーサーの正体が世間を騒がせている連続殺人鬼だと分かるが、危険人物と知りながらも、サンディーは命の恩人であるアーサーに惹かれ始める...。
基本は『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』でして、何が違うのかと言うと、ミュージカル仕立てになっているところです。言うまでも無くZ級映画なので、お金と時間をムダにしても笑って許せる人にしかお勧めできません。無名なスタッフ&キャストの中、『ファンタズム』シリーズのレジー・バニスターが大統領役でゲスト出演(下の予告編で、ハデな衣装で歌っているオジサン)
![]() | Song of the Dead Kate Gorman, Steve Williams, Reggie Bannister, Chip Gubera アメリカ盤DVD Show-Me Pictures 2007-11-05 by G-Tools |
2008.08.14 (Thu)
Rogue [2007]
オーストラリアの大自然の中、船で川を巡るツアーに参加した旅行雑誌の記者ピートたち。女船長ケイトの案内でツアーは順調に進んでいたが、遠くの方で助けを求める照明弾が見えた。救助に向かうため、普段は足を踏み入れない"聖域"と呼ばれる奥地へと船を進ませるケイト。やがて、すでに沈没した別の船を発見するが、その瞬間、自分たちの船も何かの衝撃を受け、底に穴が開いてしまう。沈み行く船を捨て、乗客たちを近くの中洲に避難させるが、無線機は壊れ、ケータイも通じず助けを呼べない。船がいつまでも戻らないことに気づき、誰かが助けに来てくれることに賭けるしかなかった。だが、その"聖域"には、ケイトも見たことがない程の巨大なワニが棲んでいた。さらに、満潮と共に水位が上がり、中洲もどんどん小さくなってゆく...。
はいはい、また巨大ワニかよ...って始めは思ってましたが、これがなかなか面白かったです。監督はここで紹介したことのある『Wolf Creek』のグレッグ・マクリーンなんですが、またオーストラリアの観光客を減らすような作品を撮っちゃって、大丈夫なんでしょうか? カンガルーと間違えて撃っちゃいましたとか言って、当局に抹殺されやしないかと心配。
ケイト役は『サイレントヒル』のラダ・ミッチェル。ピート役は『エイリアス』のマイケル・ヴァルタン。『Wolf Creek』のキ○ガイ親父(の中の人)も登場。
![]() | Rogue Radha Mitchell, Michael Vartan, Sam Worthington, Greg Mclean アメリカ盤DVD Weinstein Company by G-Tools |
2008.08.08 (Fri)
Fear Itself #1.08 - Skin and Bones
シーズン1 第8話
人里離れた大牧場に暮らす一家と使用人たち。だが、牧場主のグレイディーは、山の中で遭難して何日も行方が分からないまま。嵐が近づく中、息子たちが捜索に向かおうとすると、そこに突然グレイディーが戻って来た。衰弱しきって動けないグレイディーをベッドに寝かしつける家族たち。その夜、家畜が何かに襲われ、生きたまま食い殺される。クマでも出たのかと疑う家族だが、使用人でネイティブ・アメリカンのテディーベアは、グレイディーの仕業だと分かっていた。かつて自分の叔父も山で遭難し、ウェンディゴに取り付かれて戻って来た。グレイディーはもう人間では無いと、家族に警告するテディーベアだったが...。
グレイディーを演じている、やけに細い役者さんは、『ヘルボーイ』のエイブ・サピエンの中の人のダグ・ジョーンズ。監督は『チル CHILL』のラリー・フェセンデン。ちなみにそれの原題は『Wendigo』でして、お前どんだけウェンディゴ好きやね~ん...って思わずツッコんでしまいました。
2008.08.06 (Wed)
Doomsday [2008]
『ドゥームズデイ(仮題)』
2008年、スコットランドで謎のウィルスが蔓延し、死者が続出。政府は感染者を見捨て、スコットランド全域を高い壁で取り囲み、隔離エリアとした。27年後、今度はロンドンでウィルスが発生するが、その治療法はまだ分からないまま。それまで、政府は隔離エリア内はすでに全滅していると公表していたが、実は生存者がおり、無法地帯となっていることを把握していた。生存者がいる理由は、ケイン博士が治療法を発見したからとしか考えられない。政府は、48時間以内に隔離エリア内からケイン博士を探し出し、ロンドンに連れ帰るよう特殊部隊のシンクレアに命令を下す...。
誰がどう見たって『ニューヨーク1997』としか思えないはず。主役のシンクレアは片目が義眼で、初めはアイパッチ姿で登場。これも、どう考えても女性版スネーク・プリスキン。なぜか、途中で中世の騎士ものっぽくなるけど、その後はこれまたどう見たって『マッドマックス2』な感じ。しかも、ご丁寧にシンクレアの仲間の名前が(ジョン・)カーペンターに(ジョージ・)ミラーって、パクリなのかオマージュなのか知らんけど、ここまでやるなら大したもんです。日本でも公開されるそうなので、スネークやマッドマックスのファンの方は必見!(ただし、パクリだと怒る人は除く)
監督はニール・マーシャルで、これまで『ドッグ・ソルジャー』や『ディセント』と順調に来てたのに、なんで突然こんなブッ飛んだ作品を撮ったんだろ? 主演は『ザ・シューター 極大射程』のローナ・ミトラ。
『ニューヨーク1997』でスネークが探してたのはドナルド・プレザンスでしたが、こちらの『ドゥームズデイ』で探してるのはマルコム・マクダウェル。この二人って『ハロウィン』のオリジナルとリメイクで、どちらもルーミス博士を演じてましたが...これはただの偶然でしょうね。
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2008.08.04 (Mon)
Fear Itself #1.07 - Community
シーズン1 第7話
都会の喧騒から逃れるため、郊外の静かな住宅街に引っ越した若い夫婦ボビーとトレイシー。周りの住人たちもみな親切で、二人にとって正に理想郷だと思われた。だが、すぐに二人はその理想郷の異常に気づき始める。パーティーで酔って騒いだ隣人は、それを境に姿が見えなくなり、浮気をした主婦は広場に縛り付けられ、住人たちからゴミを投げられる。さらにボビーは、各家庭に隠しカメラが仕込まれており、他の住人たちがお互いに監視し合っているのを知る。それは、この理想郷を完璧なコミュニティーにするための掟だったのだ。そして、家を訪ねて来たコミュニティーのリーダーは、まだ子供の出来ない二人のために子作りを手伝うと言い出した...。
監督は『アメリカン・サイコ』のメアリー・ハロン。ボビー役は『スーパーマン リターンズ』のブランドン・ラウス。トレイシー役は『ロズウェル/星の恋人たち』のシリ・アップルビー。
ネタバレになるので書けませんが、このオチはちょっと悪趣味なような。同じスーパーマン役者として先輩のクリストファー・リーヴがあんなことになったと言うのに...。